安倍退陣までの軌跡
- 作者: 上杉隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08/23
- メディア: ハードカバー
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安倍退陣までの約一年間を取材したものとしては出色の書だろう。福田政権に関心が移る前に、ぜひリアルタイムで読んでおきたい本である。
官邸主導がいかに崩壊していったか。その内幕を知るための貴重な情報が含まれている。
同じ著者による下記の小泉政権論も併せて読んでおきたい。
- 作者: 上杉隆
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2006/11/25
- メディア: 単行本
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団員と観客の冷たいムードに耐え切れずゲネプロ直後に緊急入院した指揮者に代わって、嬉しそうに飄々とタクトを振れそうなのは福田康夫だと、オーケストラ団員たちの間でも合意ができつつある。
安倍が投げ出したタクトを今度は福田が振ることを小泉はいち早く支持した。指揮者を退いた小泉は依然として音楽監督の役割を期待されているかのようだ。音楽監督によるお墨付きを得た福田は、その枠の中でタクトを振ることになるのだろうか。指揮者としての力量が問われている。
なお、小泉政権長期化の要因は、制度的要因よりも人の要因が大きいと指摘していた大嶽秀夫の冷静な分析には改めて注目しておきたい。
- 作者: 大嶽秀夫
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
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