元政治学者の どこ吹く風

アカデミックな政治学者には語れない日本政治の表と裏を元政治学者が大胆に論じ、将来の日本の政局を予測する。

都議選結果

投票率54.49%
自民38 民主54 公明23 共産8 ネット2 無所属2

民主の圧勝である。
民主党が第一党となり、自民党は第一党の座を失い、与党(自公)は過半数を維持できなかった。

私の予測は以下の通りだった。

投票率50%のとき
自民41 民主50 公明22 共産12
投票率55%のとき
自民32 民主59 公明22 共産11   (※民主には推薦含む)

あくまで大雑把な予測である。

投票率は50%を確実に越えそうなので、自民党の惨敗は決定的であろう。

自民党は第一党の座を失い、与党(自公)は過半数を維持できない。

2009-07-12 - たかはしはじめ日記 政治学者 高橋肇のメモランダム

ほぼ55%の投票率なので、予想との誤差は以下のようになる。

予想 自民32 民主59 公明22 共産11   (※民主には推薦含む)
結果 自民38 民主56 公明23 共産8   (※民主には推薦(ネットの2)を含む)

                                                                            • -

誤差   (+6)   (-3)   (+1)   (-3)

分析
第1に、自民対民主対決に共産が埋もれた構図が見て取れる。
第2に、民主が候補者を落とした区は3区4人であるが、票割り調整の失敗が見て取れる。
内訳は、
 大田区で2人落選
 目黒区で1人落選
 島部で1人落選
である。
大田区では、民主党田中健候補に5万票が集中した結果の2名落選である。明らかに票割り調整の失敗である。
目黒区も伊藤悠候補に3万7千票が集中している。票割りの調整次第では2名当選できただろう。
島部はもともと自民の支持基盤が厚い地域である。
第3に、民主公認候補に票が集まり、民主推薦の生活者ネットの候補が苦戦した様子が伺える。
第4に、公明党の組織票は堅固である。
第5に、思ったより自民党が善戦している。