元政治学者の どこ吹く風

アカデミックな政治学者には語れない日本政治の表と裏を元政治学者が大胆に論じ、将来の日本の政局を予測する。

2009年度放送大学授業のご案内

平成21年度、放送大学の客員教員としてゼミを担当することになりましたので、ご案内します。
10月には面接授業も担当しますので、あわせてご案内します。

場所は、放送大学愛知学習センター 地図はこちら。
放送大学への入学案内はこちら ※平成21年度第1学期学生募集は2/28までです。



《ゼミのご案内》

2009年度第1学期
高橋ゼミ「政治学ゼミ−日本政治の現実について考える−」(4/7〜6/30の火曜日午後)

小泉旋風はもはや過去の話となり、日本の政治は安倍政権の挫折から福田政権の崩壊、麻生政権への完全なる不信へと迷走しているかのようである。いわゆる「ねじれ国会」という状況の下で、日本の議会制のありかた、競争的政党制や責任内閣制のありかた自体が揺らいでいるようにも見える。
2005年9月11日の郵政選挙からはや4年、今年9月までには総選挙が実施される。今通常国会で予算が通過した後は、政局は一気に解散・総選挙へと向かっていくだろう。
第1学期のゼミでは、現在進行中の日本政治の現実を題材に、政局関連の本なども取り上げつつ、日本政治の現実をどう見たらよいのか、ゼミ参加者と一緒に考えたい。自民党システムの今後、総選挙後の政局、政界再編と政党制のゆくえ、議会主義と内閣制、民主主義をめぐるテーマについて討論したい。ゼミの進め方についてもゼミ参加者の関心や意見を踏まえつつ決定したい。

(ゼミ予定日 4/14,28,5・12,26,6/9,23,30)
(学習相談予定日 5/19,6/16,7/14)(※時間はすべて15:00〜16:30)


《面接授業のご案内》

2009年度第2学期

日時:2009年10月17日(土)〜18日(日)
科目名:「現代日本の政治と責任内閣制」Contemporary politics and responsible cabinet system in Japan
講師:高橋肇名古屋音楽大学准教授)

授業概要:現代日本の政治について講義します。主に1970年代以降の政治を扱います。1970年代のオイルショックと経済成長の終焉、財政危機と1980年代の自由主義改革、1990年代からの自民党一党優位体制のゆらぎと連立政治、橋本行革から2000年代の小泉改革へ、さらに安倍政権の挫折と政権交代のゆくえなどを考察します。競争的政党制と議会主義と責任内閣制のあり方について考えます。成績判定は出席状況のほか、レポートの評点により行います。

17日(土)9:30〜16:40 18日(日)9:30〜16:40
場所は、放送大学愛知学習センター 地図はこちら。

シラバスにはちょっと小難しく書いてありますが、一般向けにわかりやすくお話しする予定です。
その後の政局の展開を踏まえ、安倍政権の挫折から福田政権、麻生政権にいたるまでの自民党システム崩壊のプロセス、さらには2009年総選挙と政権交代が責任内閣制の確立にどういう影響をもたらすのか、などについても考察したいと思っています。