麻生首相は、自らの首相の座を維持するために、破れかぶれ解散に打って出るらしい。
だが、果たして押し切れるだろうか?
国会で「ばかやろー」とでもつぶやくつもりだろうか。⇒バカヤロー解散@wikipedia
だが曲がりなりにも、首相として、自民党総裁としての、熟慮のうえの重大な決断である。考えようによっては、一年前に圧倒的多数の支持で自分を総裁に選んだ自民党の責任を問うことでもあり、かえって政党政治の責任を問うことにつながる。むしろベクトルは政党政治の再建という方向を向いているのかもしれない。無論そのことが自民党の分裂を引き起こそうとも、である。
14日にも解散、首相意向=「麻生降ろし」に対抗、与党の反発必至
東京都議選の自民党惨敗を受け、麻生太郎首相が14日にも衆院を解散する意向を固めたことが13日、分かった。首相は「27日公示、8月8日投開票」を想定している。首相としては、この時期の解散を見送れば、「麻生降ろし」が一気に加速すると判断。自ら解散に打って出ることで、主導権を確保する狙いがある。ただ、解散先送りを求める党内の多数や公明党の反発は必至で、首相が方針を貫けるかどうかは不透明だ。
自民党関係者によると、首相の意向を受けた河村建夫官房長官が12日夜、各派閥の幹部に伝えた。民主党は13日にも内閣不信任決議案を提出する構え。首相はこの機をとらえ、解散を断行したい考えだ。
しかし、自民党の中川秀直元幹事長ら首相の退陣を求める勢力が、都議選敗北の責任を追及するための両院議員総会の開催を求めて抵抗することが予想される。衆院選への準備期間を確保したい公明党も国会会期末の28日ごろへの解散先送りを主張しており、自公の選挙協力に影響を与える可能性もある。
一方、衆院選へ自信を深める民主党は13日午後、鳩山由紀夫代表ら幹部による協議後、社民、国民新両党との3党幹事長会談を開く。自民党内情勢を分析するとともに、内閣不信任決議案の提出時期について詰める。(2009/07/13-05:35)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009071300037
今回の都議選の結果に基づいて、解散総選挙となった場合の選挙結果について、時事通信が東京都内の小選挙区でのシミュレーションを試算しているので載せておく。
民主の15勝10敗=都議選結果で試算−衆院小選挙区
12日投開票された東京都議選の結果に基づき、各党候補者の得票数を東京の衆院25選挙区ごとに再集計したところ、民主党公認・推薦候補の得票数の合計が、自民、公明両党の得票数を15選挙区で上回ったことが分かった。また、民主党は比例代表東京ブロック(定数17)で、8議席を獲得する計算となる。
試算によると、民主党は全25選挙区で自民党より得票が多かった。自民党は公明党の得票数を合わせても、東京2区、5〜11区、18〜23区、25区の15選挙区で民主党に及ばなかった。この中には、現行の小選挙区制で過去4回行われた衆院選で、自民党が一度も敗れたことのない8、10、11、23、25の5選挙区も含まれている。
民主党の候補が未定で公明党が都内で唯一、候補者を擁立する12区は、与党側が民主党を上回ったものの、6500票余りの小差だった。
一方、比例代表での民主党以外の獲得議席数は、自民党が5、公明、共産両党が各2議席だった。(2009/07/13-05:51)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009071300038衆院小選挙区での勝敗
与 党 民 主
東京1区 ○
2区 ○
3区 ○
4区 ○
5区 ○
6区 ○
7区 ○
8区 ○
9区 ○
10区 ○
11区 ○
12区 ○
13区 ○
14区 ○
15区 ○
16区 ○
17区 ○
18区 ○
19区 ○
20区 ○
21区 ○
22区 ○
23区 ○
24区 ○
25区 ○
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009071300039
とりあえず、月曜日には不信任決議、火曜日までには解散というラインで動くようだ。
自民党は分裂含みの展開となる。分裂か、麻生退陣かのせめぎあいになるだろう。
また、解散ということになれば、重要法案は通せるものだけ通して残りは総選挙後にまとめて先送りという話で決着がつくだろう。