元政治学者の どこ吹く風

アカデミックな政治学者には語れない日本政治の表と裏を元政治学者が大胆に論じ、将来の日本の政局を予測する。

小沢一郎民主党代表辞任会見

小沢氏が代表辞任を決めましたね。こうした状況の中では、正しい判断だと思います。
国民にとっても、民主党議員にとっても、いい政治教育になることを期待したいと思います。
政治家としての適切なこの決断に関して、マスコミ及び国民がくれぐれもレベルの低い批判に終始しないことを願います。この点では、マスコミの報道姿勢(世論誘導を含む)が改めて問われることになるでしょう。
(只今、記者会見の質疑応答中ですが、記者の質問を聞いていると、勉強不足・理解不足の質問が多すぎますね。)

さて、問題です。民主党は代表選挙をちゃんとやれるでしょうか。
こうした状況に対処できる組織としての力量が問われます。小沢党首に批判的な言動をしていた一部の民主党議員たち(ネクスト大臣を含む!)はどう行動するつもりでしょうか。(現時点で、辞職願を正式には受理しないという民主党の対応だそうですが、これは長持ちしません。なぜなら小沢氏の辞任の意思は変わらないからです。一日も早く代表選挙を実施すべきでしょう。早急にそして粛々と。)

自民党総裁選に続き、民主党党首選となりますが、これが現在の日本の民主主義のレベルです。受け止めましょう。(そういえば、三ヶ月前にはこんな日記を書いていました。安倍晋三vs.小沢一郎。。。二人とも消えちゃいましたwww。党首選になって党内議論を深める中で、小沢さんが再度立候補するという展開を期待してるんですけどね。可能性低いかなぁ。。無いとは思わないんだけどなぁ。。。)

小沢氏が会見で行ったマスコミ批判も適切だと思います。
「日経、朝日を除き・・・すべてのテレビ・新聞が事実無根の報道をした」「これは民主主義の危機だと思う」との小沢氏のコメントが持つ重みをマスコミ各社は肝に銘じるべきでしょう。

追記:いま原口くんのコメントがテレビで流れました。「なんで辞めるんですか。ここで辞めずに、一緒に政権交代頑張りましょうよ」と言ってました。さいてーのコメントだぁ。ここ最近から今日の午前中までのテレビで自分がなんて言ってたか録画を見直したほうがいいと思います。芸人並みに発言の一貫性が欠如しつつあるのではないですか。
今日の午前中までの「小沢はけしからん」の大合唱から、午後は「辞めてくれるな、小沢さん」の大合唱です。。。。。
日替わりどころか午前と午後で全然コメントが変化してます。
マスコミも一様に神妙な報道。野党各党党首も「なんでここで辞任なのかわからない」などとおっしゃっております。政治教育が必要なのは野党各党首にまで及ぶようです。これが現在の日本の民主主義の質とレベルを示しています。受け止めるしかありませんね。
(ちょっと最近、日記が下品になってきた?w ま、いっか。このほうがまだ読まれるかもしれないし。)

小沢会見詳報についてはここを参照
追々記:以下、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071104-00000933-san-polから引用
「小沢氏は4日の会見で、代表個人として、福田首相からの連立政権協議の提案を受け入れる意向だったことを明らかにし、その理由について、安全保障政策で「福田首相が極めて重大な政策転換を決断した」と述べた。具体的には、首相が(1)自衛隊の海外派遣は国連決議を受けて発足した組織への参加に限る(2)大連立が実現するなら新テロ対策特別措置法案の成立にこだわらない−ことを確約した、と説明した。小沢氏は、「(福田首相の判断が)無原則な安保政策を根本から転換し国際平和協力の原則を確立するだけに、政策協議を開始するに値すると判断した」と強調。」
この点に関しては、11/2の日記参照。いろんな憶測は飛び交ったものの、この事実が正確に公になったのはこの小沢会見であり、2日の時点ではこの事実は公になっていなかった。


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