元政治学者の どこ吹く風

アカデミックな政治学者には語れない日本政治の表と裏を元政治学者が大胆に論じ、将来の日本の政局を予測する。

12人の優しい日本人

12人の優しい日本人 [DVD]

12人の優しい日本人 [DVD]

日本にもし陪審員制度があったらという想定でドラマは展開する。
元ネタはアメリカ映画の「十二人の怒れる男 [DVD]」。
十二人の怒れる男 [DVD]

十二人の怒れる男 [DVD]

これを三谷幸喜がパロディー化した。もともと芝居の脚本として書かれ、芝居として上演されている。最近WOWOWでも芝居が生中継されて話題を呼んだ。
日本人に陪審員制度を運用する力があるのかという観点からすれば、シリアスな内容とも言える。

日本に民主主義的な討論と決定の文化は根付くのか。日本人の集団に公正な判断力を期待していいのか。
こんな観点から見させていただきました。
あえて、陪審員制度についてという枠ではなく、あまねく社会に存在する集団的な討議と採決のありようという観点からとらえてみるのも面白いと思う。
僕にとっては、(日本)社会における民主主義的な討論と決定とは何かを考える素材の宝庫のような映画である。
もう一つのブログHajime TAKAHASHI's Politicsでは、この映画も素材にして、民主主義論を書きはじめている。